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光治療は単一波長の光を利用するレーザー治療とは異なり、肌に有害な波長を除いた広波長域の光を用いた治療法です。波長域には他のレーザー機器の波長を含むので、レーザー治療の対象疾患である色素性病変、血管性病変などに有効です。
その特性から、肌トラブルの様々な症状に対応できる治療です。
メラニンに吸収される波長→しみやくすみなどの改善
ヘモグロビンに吸収される波長→赤ら顔などの改善
水に吸収される波長→皮膚の真皮層を熱作用によって刺激して、修復過程でコラーゲンを作り出すためハリをもたらし、小じわや毛穴改善
照射時の痛みもレーザー治療と比較すると少なく、ダウンタイムや照射後の炎症後色素沈着もレーザー治療よりも低い傾向にあります。施術後のお化粧も可能であり、肌のエイジングサインにトータルアプローチできる施術のため大変人気がある施術です。
一方で、シミ治療の切れ味はQスイッチ系レーザーと比べて劣るため、複数回の治療を要します(強い条件で部分照射することは可能ですが、その場合ダウ ンタイムやPIHを起こしにくいというIPL治療本来のメリットがなくなるので基 本的には複数回治療を前提としています)
また、真皮性病変についての効果は限定的です 。
レーザー治療と比較して安全性が高いと言われるIPLですが、施術時のリスクや合併症がないわけではありません。照射時の合併症は肌質や肌の状態によっても大きく左右されます。当院で採用しているIPLは個々のスキンタイプに合わせることができ、より安全な照射を可能にしています。照射に使用するハンドピースも小さく、細かい部分の照射が可能で、照射範囲を必要以上に広げることないため合併症や痛みの軽減に寄与します。また、表皮保護のための冷却装置がついており、熱傷のリスクを減らします。
当院で採用しておりますIPL照射の波長は530~1100nmです。
IPL照射時の痛みはレーザー治療時より弱いと言われていますが、痛みについては病変の範囲や深さ、個人差などがあり様々です。痛みに弱い方には麻酔もご用意しております。麻酔に関しては別途料金になりますが、貼るタイプと塗るタイプ、吸入して頂くタイプのものをご用意しております(広範囲の場合は通常吸入タイプとなります)。ご希望の方はお気軽にご相談ください。
IPL照射後の典型的な経過としてはマイクロクラストというかさぶたが形成されます。このマイクロクラストはレーザー治療で生じるかさぶたより軽度のもので、上からお化粧で隠すことも可能です。
マイクロクラストは通常1週間程度で徐々に脱落します。出力にもよりますが、 レーザー治療のようにホームケアを行わなくても、炎症後色素沈着(治療後の一時的 な色素沈着)が生じる可能性および程度は軽度と言われています。炎症後色素沈着(治療後の一時的な色素沈着の増強)が生じる可能性や程度は軽度と言われています。ただし、照射後は肌のバリア機能は一時的に脆弱になり、思わぬ副作用や炎症後色素沈着が生じる可能性もあるため刺激は少ないに越したことはありません。
かさぶた除去直後の肌の色が少し赤くなる場合がありますが、1か月程度を目安に 落ち着くことがほとんどです。
通常1か月に1回の治療を3~10回程度の照射を目安に治療を行います。病変や肌質により個人差があります)が、色素斑は治療の度に徐々に色調が薄くなります。小じわや肌質改善などは数回の治療後に自覚されることが多いです。
IPL治療はレーザー治療と比較してリスクや合併症は少ないと言われています。しかし、施術時の肌の状態や施術後の不適切なスキンケアなど、状態によって生じることがありますので注意が必要です。万が一生じた場合には適切な処置を行います。
などが挙げられます。
安全にIPL(光治療)を受けて頂くため、当院では既往歴や肌の状態などによって施術 をお受けできない、あるいは当日の施術を見送らせていただくことがあります。予めご了承ください。以下はカウンセリング時に確認と同意書を取らせて頂きますが、 事前にご確認頂きますとスムーズになります。
その他、カウンセリングおよび施術当日にメイクを落とせない方、診察により医師 が施術困難と判断した場合は当該治療を行うことはできません
お悩み別ページ“シミ”でご確認ください。
その他、診察料(初診料・再診料)と必要な場合は外用薬料金などが別途でかかります