幕張まーるクリニック|幕張駅徒歩8分|皮膚科、形成外科、美容皮膚科、美容外科

手荒れ、主婦湿疹
保険診療

手荒れ、主婦湿疹

原因と症状

手に触れる物質の刺激やアレルギーで生じる皮膚炎で、原因は金属や洗剤やシャンプーの成分、植物、ゴム、食べ物など多岐にわたります。主婦や美容師、飲食業など水仕事を行う方、頻回に消毒を行うことが多い医療従事者などの職業の方に発症することも多く、生活をしている上で原因を除去することが難しいため、難治することもあります。症状は刺激が加わる部分に乾燥や粉をふくような症状として現れ、刺激が長期に及ぶと赤くなったり水疱ができ、さらに慢性化すると皮膚が厚くなったり亀裂が認められるようになります。アレルギー反応の場合は赤みや水疱の症状に加えてかゆみが強いことが多いです。また、アトピー性皮膚炎の方は皮膚のバリア機能が低下しやすいため、刺激性の手湿疹を起こしやすいです。

検査と治療

病歴から原因物質を推定し可能な限り除去します。アレルギー性が疑われる場合には血液検査などを行うこともあります(当院では従来の血液検査やパッチテストの他に、お子様でも検査しやすい痛みのほぼないアレルギー検査機器を導入しております。詳細はこちらをクリック)。皮膚を保護する目的で保湿剤を、湿疹病変にはステロイドの塗り薬を使用します(手のひらの皮膚は厚いため強めのステロイドを使うことがあります。指定された部位以外への塗布はおやめください)。また、症状によっては他の軟膏の重ね塗りやかゆみ止めの内服薬を処方することもあります。水仕事など手が濡れる環境が長い場合は真菌症(カンジダ症や白癬症)も発症しやすく、皮膚の一部を採取して顕微鏡で真菌の有無を確認する感染症の鑑別を適宜行います。症状や経過によって紫外線療法を行うこともあります。