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いぼ、尋常性疣贅
保険診療

いぼ、尋常性疣贅

原因と症状

尋常性疣贅はヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス:HPV)が皮膚の小さな傷などから侵入して、皮膚の角化細胞に感染して発症します。感染した細胞は分裂速度が速まり、その部分が肥厚していぼになります。他人との接触によって感染するため、大勢の人が裸足で行動するプールや脱衣所、家族間のタオルや足ふきマットなどの共有などが原因となることがあります。初期は小さいいぼでも、ウイルスが増殖して周囲に感染を広げていくと徐々に大きくなったり、離れた場所に飛び火していぼの数が増えたりします。痛みやかゆみなどの自覚症状はないことが多いですが、外見上の問題と共に、他人に感染させるリスクがあります。なお、ヒトパピローマウイルスは種類があり、型の違いや発症部位によって様々な形状をとります(尋常性疣贅、尖圭コンジローマ、扁平疣贅など)。また、子宮頸がんの原因としても有名ですが、こちらもヒトパピローマウイルスの種類が異なります。

検査と治療

検査は特に必要ありませんが、外見が似ているウオノメ(鶏眼)やタコ(胼胝)との鑑別のため表面を少しだけ削る場合があります。治療法は液体窒素を使っていぼを凍結して壊死させる方法が一般的で、通院をして頂き、処置を繰り返し行うことで徐々に小さくなっていきます(しっかり効果を出す治療を行うため、処置後に血豆や水膨れ、痛みが生じることがあります。血豆は潰さないようにしてください。ただし痛みが強い場合や患者様の予定の関係などで、ご希望があれば軽めに施術することは可能です)。痛みが苦手の方やお子様には別の治療法もご提示が可能ですので、お気軽にご相談ください。また、ヨクイニンという保険適応でガイドラインでも推奨されている漢方薬などもあり、併用することもあります。いずれの方法も1回で治るものではなく、1~2週間に1回程度の通院が必要となります。特に大きなものは繰り返し治療が必要です。また、皮膚のバリア機能が弱まっていると感染リスクが高まってしまうので日頃のスキンケアは大切です。